後悔先に立たず…。

ここ最近の私は物思いにふけって、
何をするにも
ある一つの事ばかり考えて
ぼーっとしている。


その「ある一つの事」とは
もう20年前の事で
ここ数年は
ほとんど思い出す事もなかった事である。



今から1ヶ月程前
眠れずにTwitterを眺めていると
その過去を連想させるページに
フォロワーさんのツイートからたどり着いた。



それからというもの
過去を振り返ってはため息をつく
今日この頃である。


以前
過去を振り返るのはやめようと
強く決めたにも関わらず…だ。





小・中と同じ学校に通った
同級生の男の子に
大人になって会った時
言われた事がある。





君は流されやすいから
あまり流されないようにね。





その時の私は
言われた事が理解出来なかった。



私が流されやすい?
自分の意思ははっきり言うし
しちゃダメな事を周りがしてても
私はした事ないし…。
この人は私の何をわかってるのだろう?



しかし
この友人の性格やそれまでの関係性から、
言われて不愉快だという感覚はあまりなく
「私ってそうなのかな…」と
以来、心のどこかにひっかかっていた。



そして
友人の言った事の意味がわかる日が来た。






Twitterからたどり着いたページには
叶わぬはずの恋を叶えた
実在する女性の物語があった。


その物語を読んでいると
女性の性格や
好きで好きでたまらない人を想う気持ちに
共感する部分が多々あったが
この女性と私の違い、
それが「流されない」ところだった。


この女性はどんな状況にあっても
一人の男性との繋がりを大切にし
その男性を想う自分の気持ちを大切にしていた。



私は本当に好きで好きでたまらない人に
気持ちを伝える事がないままの人生であった。



気持ちを伝えなかったのは
好きだと素直に伝えるのが恥ずかしい
とか
受け入れてもらえなかったら悲しい
とか
親が口うるさい
とか
友人が恋を邪魔して面倒くさい
とか…

相手を想う自分の気持ちとは
関係ない所にまで及んでいた。



″私が流されやすい?
 自分の意思ははっきり言うし…″


って…?


肝心なところでブレまくりのくせに
よくこんな風に自分をみていたな…。


友人の言う「流されやすい」を
ちゃんと理解できていなかった。




大好きな人に
自分の気持ちを伝えなかったら
何十年も後悔する。


気持ちを伝えて悲しい結果になったとしても
伝えなかった後悔に比べれば
ツラいのは少しの間で
時間が解決してくれるだろう。



「またいつか会える」はない。
いつも「これが最後」
だと思っていた方がいい。


もしあの時◯◯だったら。
もしあの時△△していたら。
もしあの時…。


これを何度思っても
あの時には戻れない。



後悔先に立たず。



見た目で好きになった人ではないし
何の意味もない事も
わかってはいるのだが


嫌いになれないあの人が
20年前からは想像も出来ないくらい
髪は抜けてお腹も出て
実は性格も最悪で…


そう思い込んで
また日常に戻ろうと思う。