親が亡くなるまでに私が出来る事…。
数日前、実家の両親が揃ってスマホに機種変した。
父は2台目、母は初めてのスマホだ。
機種を聞いてみると、母はシニア向けのもので、父は私と型も同じ機種だった。
父曰く…母のスマホはシニア向けのシンプル機能とは言うものの、母にとっては初めてのスマホ、若干苦戦しているようだが、一人で黙々とスマホと向き合っているとのこと。
そう言う父は機種変したその日から、1日に何度も私に電話をかけてきて、この時はどうすればよいか?前のスマホにあったあの機能はこのスマホには無いのか?など質問攻め。
私からしてみれば、どうしてこんな簡単な事が分からないのか、どうしてそんなに難しく考えるのか、そんな内容ばかりの質問をされ、答えている最中にイライラしてきて語気を強めてしまうこともあった。
昨日は流石に疲れてしまった私は、「また夜にでも時間があったら電話しなおすよ。」と言い、それに対し父は申し訳ないと謝りながら電話を切った。
結局、昨夜は父に電話しなかった。
今日になり、ふと、こんな事を思った。
父との会話、
母との会話、
あとどれ位出来るだろう。
実家に帰るのは数ヶ月に1度。しかも滞在は数日だけ。
父は既に70歳を過ぎ、母もあと数年で70歳。考えたくはないが、2人はもうそんなに先が長くない。一緒に過ごせる時間はあまり残されていない。
私を大切に育ててくれた両親。
その両親が亡くなるまでに私が出来る事とは…?
どうすれば両親は喜んでくれるだろうか…?
今日はこんな事をずっと考えている。
とりあえず、
明日は父に電話しよう。
その時は母にもかわってもらおう。
普段は当たり前過ぎて気にもしない親との電話。
しかし、離れていても一緒に過ごしたかけがえのない時間であり、思い出である。